逆風下のビジネスイノベーション
インターネットの原型は、緊張した時代に生まれた
文化や生活様式、産業構造を一変してしまうような大きなイノベーション。最近で言えば、インターネットが非常に大きなイノベーションです。インターネットというインフラ上でホームページやビジネスブログ、ツイッター、フェイスブック、そしてYouTubeも展開されています。
インターネットの原型はどのような時代背景から生まれたのでしょうか。「世界の人と会話をしたいから」といった、ハッピーな背景から生まれたものではありません。
インターネットの原型は米国のアーパネット/ARPANETです。アーパネットは1969年に研究や調査目的で構築されたコンピューターネットワークです。1つのコンピューターが敵国に爆破されたとしても、別のルートから別のコンピューターで情報通信を行うことができるようにと、クモの巣状のネットワークが構築されたのです。
つまり、大きなイノベーションとなったインターネットの原型は、敵国を強く意識しなければならないという高い緊張を背景に発明されたのです。
環境が生み出す真のイノベーション
大震災と原発影響の長期化。このような逆風下で、精神的にも参ってしまっている中小企業経営者が増えています。皆様の周囲にも、「もう日本の未来は…」や「自粛でさっぱり売れない」等の言葉を口にする経営者がいることでしょう。
しかし、上記のインターネットも、自動車メーカーの低燃費エンジンも、 決して恵まれた経営環境下で開発されたものではないのです。むしろ逆かもしれません。非常に厳しい環境であったからこそ、研究開発に成功したとも言えます。
厳しい経営環境下にはイノベーションを待つ新市場がたくさん
私は現在と今後の日本には、大きなビジネスチャンスが存在すると認識しています。以下に列挙します。
- 電力の自由化が進む(電力供給の規制緩和)かもしれない
- LED電球の普及が加速するかもしれない
- 会社勤務ではなく在宅勤務がベースになるかもしれない
- オフィスが、沿岸部から標高が高い土地に移転するかもしれない
- 国産農産物の安全性を検証する家庭内測定器が売れるかもしれない
- 野菜工場が増えるかもしれない
- 日本の若者の就職率が上がるかもしれない
- 為替相場が日本産業の実態に即したものになるかもしれない
如何ですか?中小企業経営のイノベーションのヒントがつかめたことと思います。
今後の日本はビジネスチャンスが豊富です。日本を元気にするためにも、今はちょうどイノベーションの種が蒔かれた直後であると認識しましょう。
本コラムは今回をもって終了となります。
ながらくご愛読頂き、ありがとうございました。
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竹内幸次 プロフィール
中小企業診断士 竹内幸次
中小企業向け経営コンサルタント会社株式会社スプラムの代表取締役。
中小企業診断士としてコンサルティングした企業は製造・建設・卸・小売・サービス・飲食業まで1,400社以上。
シャープな発想、分りやすい説明、起業家や経営者の元気を引き出す講演には定評がある。1962年生まれ。






